有料老人ホームにおけるターミナルケア

ターミナルケアというと末期がん患者などに対して行われる終末期医療や看護のことを指すことが多いですが、介護現場では「看取り」という意味で使うのが一般的です。有料老人ホームの中にも、看取りを行っているというホームがありますが、看取りについての考え方はホームによっても違うので、間違いのないように十分確認しておく必要があります。

「看取り」の認識の違いに注意

看取りを行っているというホームのほとんどは、「看取り」をホームで限界まで看ることと認識しているのではないでしょうか。有料老人ホームは病院ではないため看護師がいるホームでも、行える治療には限界があります。当然、全身状態が悪化すれば病院に搬送されるので、ホームよりも病院で亡くなる方が多いといえます。

亡くなるまで責任をもって「看取り」を行うという有料老人ホームの場合、病院と本人・家族との間で、「病院での延命治療を望まない」などの何らかの希望がある場合に、対応できる体制があるということでしょう。しかし、この場合も24時間看護体制の有無や医師との連絡体制、急変時の対応など、看取りに対するホームの取り組みや考え方を確認しておきましょう。

介護付き有料老人ホームの中には終身介護をうたっているホームが多くありますが、終身介護=あくまでも介護であって、終身看護ではないところに注意して下さい。

平成24年度の介護保険法改正で、特定施設入居者生活介護(有料老人ホームが行う介護保険上のサービス)に看取り加算が追加されました。今後、有料老人ホームで看取りを行うホームが増える可能性もあります。

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